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エドゥアール・マネ  《草上の昼食》

今日の作品
エドゥアール・マネ(1832 – 1883)
《草上の昼食》1862 – 1863年
油彩/カンヴァス 2.08 x 2.64 cm
オルセー美術館

印象派を初めとする近代絵画の革命はこの絵から始まったと言ってもいいくらい、近代絵画史上もっとも重要な絵です。1832年にマネはパリのブルジョワ家庭に生まれ、著名画家トーマ・クテュールのもとで6年間修業をして、当然のごとくサロン(官設展)での活躍を目指しました。


トマ・クテュール退廃期のローマ人たち

1861年のサロンでは《スペインの歌手(ギタレロ)》で優秀賞を得たものの、次に行われた1863年のサロン(官設展)に自身を持って送り出したこの《草上の昼食》が落選の憂き目にあいます。

その上、当時の為政者ナポレオン3世の気まぐれで行われた落選者ばかりを集めた《落選者展》では、この絵が激しい避難攻撃をうけスキャンダルを巻き起こしました。

この当時の人々の過剰とも言えるリアクションこそが、《草上の昼食》がもっていた近代性と革新性の証明なんですが、、現代人のわれわれの眼からみたら、わかりにくいですよね!普通にいい絵にしか見えませんよね!

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