《ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント》(東京都美術館)から♪♪♪
《善きサマリア人(ドラクロワによる》に続いてご紹介するのは《サント=マリー=ド=ラ=メールの海景》です。
サント=マリー=ド=ラ=メールの海景
1888年6月 油彩/カンヴァス 50.5 x 64.3 cm
ファン・ゴッホ美術館
この作品はクレーラー=ミュラー美術館の作品ではなくてファン=ゴッホ美術館からの出展作品です。
ということは、へレーネ・クレーラー=ミュラーさんのコレクションではなくて、ゴッホの遺族のコレクションということになります。
ゴッホは、1888年5月末から6月初めにかけて約1週間地中海沿いの漁村サント=マリ=ド=ラ=メールに滞在します。
彼はテオ宛の手紙(6月3日あるいは4日)に次のように書いています。
「持ってきた3枚のカンヴァスのうち、2枚には海の絵を描き、1枚に村の風景を描いた」
この2枚の海の絵の1枚がこの絵です。
今回の展覧会にはここで言及されている村の風景も出展されています。
サント=マリー=ド=ラ=メールの眺め
こちらはクレーラー=ミュラー美術館の所蔵です。
同じテオ宛の手紙の中で、ゴッホはここの海の色について次のように描写しています。
「地中海はサバのような色。そう、変幻極まりない。緑かと思ったら紫だったり、青かと思ったら次の瞬間には光の反射が変わってピンクに見えたり灰色に見えたりするんだ」
その青とも緑とも紫ともつかない海の色の様子が見事に表現されていますね。
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