マガジンハウスのライフスタイル情報誌《& Premium(アンドプレミアム)》8月号の特集は「心を揺さぶる、アートの力。」です。
このキャッチ、とってもひきつけられますね!
どうしてなんでしょう?
個人的には「心を揺さぶる、アートの力。」というフレーズから、2019年に森美術館で開催された《塩田千春展:魂がふるえる》の強烈なインパクトを思い出したせいだと思います。
私のまわりでも、あの展覧会を見て、体験して、文字通り、心が揺さぶられて、魂がふるえた人がたくさんいました。インパクトがありましたね。
それはさておき、アンドプレミアムの「心を揺さぶる、アートの力。」って、どんな特集なんでしょう?
特集《心を揺さぶる、アートの力》の構成はざっとこんな感じです。
COLOR AND FORM
千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館で開催中の「カラー・フィールド 色の海を泳ぐ」展のグラビア紹介
Power of Art 心を揺さぶる、アートの力。
「芸術は爆発だ!」で見る人の心を揺さぶり続けてきた岡本太郎がカナダのホテルでそこの便箋に描いたスケッチが素晴らしいですよ。《太陽の塔》の発想源になったとは知らなかった。
WHAT IS ART? そもそもアートって?
長谷川由祐子金沢21世紀美術館長へのインタビュー。
「アートの役割ってなんですか?」や「アートをわかるのは難しい?」や「アートはどう鑑賞すればいい」など9つの質問に日本を代表する現代アートのキュレーターがどう答えているか。さすがに実体験にもとづいた説得力のある答えで含蓄があります。
MY FAVORITE ART WORKS
私の心を揺さぶった、アートとの出会い。
答えるのは、脳科学者の中野信子、アイドルでマネを愛してやまない和田彩花、テキストレーター(テキスト、テキスタイル、イラストを作る人という意味らしい)のはらだ有彩、漫画家・コラムニストの辛酸なめ子、芥川賞作家の平野啓一郎と多士済々。
30 PERMANENT COLLECTIONS
人生で一度は観たい、日本国内所蔵の名作30。
キュレーターの林綾野、アートブロガーのタケ(Tak)、ライターの青野尚子の三氏が選んだ日本の美術館が所蔵する名作30選と鼎談。
PUBLIC ART
誰もが楽しめるパブリックアートの魅力
美術ライター・河内タカ氏が選んだ岡本太郎の《太陽の塔》、猪熊源一郎の《自由》(JR上野駅中央改札口上の壁画)などの紹介。
FOLK ART TEXTILES
身にまとう美しい手工芸、インドのフォークテキスタイル。
インドの絞り染めを調査する文化人類学者金谷美和さんによる解説。
JOMON ART
アートであり道具でもある、魂を揺さぶる縄文土器と土偶。
縄文文化マニアでグラフィックデザイナーの望月昭秀さんとエッセイストの藤岡美波さんの対談。
ART IN NATURE 自然とアートが融合する国東へ
大分出身のアートプロデューサー・山田淳也さんによる神仏習合の文化の地、大分県国東半島に続々と生まれる現代アートの紹介。
11 SMALL UNIQUE MUSEUMS
小さいけれど個性的!空間も楽しめる美術館11
キュレーターズ代表の水野昌美さんによる、北海道美唄の安田侃彫刻美術館、山形県酒田市の土門拳美術館、山口県長門市の香月泰男美術館などユニークな11の小美術館の紹介。
こんな風に書くと、「読むの大変そう!」と思われるかも知れまsんが、そんな心配は全く無用です!
基本はグラビア雑誌なので美しくおしゃれな写真を眺めながら、ところどころに挟まれたテキストからアートについてのエッセンシャルな情報を得る、そんな感覚で楽しめますよ。
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