今日は面白いことに気づきました!!!
東京上野のロンドン・ナショナル・ギャラリー展もそろそろおわりだなあと少々感慨に浸っていたところ、面白いものが目に飛び込んできました。
《ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 ♠KING & QUEEN♦》展(上野の森美術館 2020年10月10日 – 2021円1月11日)
すごくないですか?
同じ上野公園内で《ロンドン・ナショナル・ギャラリー展》の次に、今度は言わば、《ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー展》が開催されるんですね!
いやはや驚きました。どちらもロンドンにある国立美術館です。それもすぐ近く同士、ナショナル・ギャラリーの裏にあるのがポートレートギャラリーです。
なかなかいい美術館でレストランもディナーも食べられておしゃれだった記憶があります。いかんせん、肖像画専門の美術館ですので、展示作品はやっぱり地味ですね。ただ、いろいろおもしろい活動もしていて、落ち着いた雰囲気なのでロンドンに行ったら穴場的に訪れてもいい美術館だと思います。
さて、展覧会業界では一般論として肖像画展と彫刻展(ロダン以外)は人がはいらないと言われています。いわゆる動員できない展覧会ですね!
と言うことは、この展覧会はは英国王室の人気に期待しているのかも知れません。というよりは、関係者は2017年に関西(兵庫県立美術館)と東京(上野の森美術館)で合計68万人超えの動員を果たして社会現象にもなった(?)《怖い絵展》の再来を期しているのでしょうね。今回も『怖い絵』の著者中野京子さんが展覧会のナビゲーターにエントリーされています。さて、業界常識的には人気のない肖像画展が中野京子さんのパワーと展覧会参考図書になっている彼女の「名画で読み解く イギリス王家12の物語」の効果でどこまで動員できるのか、果たして柳の下に2匹めのどじょうがいるのか、興味津津ではあります。
ちなみに「名画で読み解く イギリス王家12の物語」の表紙は3年前の《怖い絵展》のメイン・ヴィジュアルとしてすっかり有名になった、ポール・ドラローシュの《レディ・ジェーン・グレイの処刑》ですが、こちらはロンドン・ナショナル・ギャラリーの所蔵です。蛇足ですが、ポール・ドラローシュ(1797 – 1856)はイギリスの画家ではなくて、フランスロマン派の巨匠ドラクロワ(1798 – 1863)と同時代のフランスの画家です。
今でこそ、ドラクロワとドラローシュの知名度には(特に日本では)雲泥の差がありますが、当時はドロローシュの方が高く評価されていたとも言われています。
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たしかに、印象に残る絵ですね!
はたして、《ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 ♠ KING & QUEEN ♦展》は《怖い絵》展の再来となるのでしょうか?
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