第136回 『絵画鑑賞白熱講座』
《近代日本画の流れ》(4)
岡倉天心(スペシャル)「茶の本」を読む!
前回の講座では、自らが設立した東京美術学校を追われた天心が、美術学校の大学院ともいうべき日本美術院を設立しながらも、日本画の革新運動への保守派からの頑迷な反発に嫌気がさし、インドの大詩人タゴールやアメリカのボストン美術館を拠点とした文化人との交流など国際的交流に活躍の場を移したこと、そして「東洋の理想」「日本の目覚め」「茶の本」のいわゆる英文三部作を海外で出版することにより、日本人の美意識を世界にアピールしたことをお話しました。
奇しくも今年は「茶の本」がニューヨークで出版された1906年から数えて120年目の年にあたります。英文で執筆された「茶の本」(The Book of Tea)はその後30ヶ国語以上に翻訳され世界的ベストセラーになっています。またその日本語訳は天心の死後16年経った1929年に最初のものが出版されて以来、数多くの翻訳が存在し、今でも多くの人々に愛読されています。
時々誤解されるのですが、「茶の本」は決してお茶の流派や作法の解説書ではありません。天心が「茶の本」で世界に訴えたのは「茶道とは、不完全なものの中に美を見出す、日本独自の平和的な哲学である」ということです。
今回の講座では、《「茶の本」を読む!》ことにより、天心が世界に訴えたお茶を通して日本人に浸透する平和的な美意識とは何か、また自然との共生を促し、今日のエコロジー思想の先駆けとも言うべき天心の思想も紐解いてみたいと思います。

1906年にニューヨークで出版された「茶の本」
The book of Tea 1906 Duffield & Company, New York
日時:2026年2月22日(日)13:00 – 15:00
会場:プロトマニア
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-12-5 市田ビル6F
[東京メトロ九段下駅 3b 出口(北の丸スクエア)より徒歩2分]
Phone:090-2469-4450(荒川)
受講料:
リアル:5,500円(税込)
オンライン(聞くだけ、チャット可):2,200円(税込)
お申し込み → こちらからどうぞ
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この講座は絵の知識を競うものではありません。絵を見る力が自然に身につく楽しい講座です。
美術史の流れを知らなくても、その場で向き合った絵をどう感じたか、どう見るか、それをどう自分の言葉にするかを「ワイワイガヤガヤ」と学びます。気軽にご参加ください。
テキスト付きのチケットを購入された方には、講座で使用したすべてのスライドのPDFファイルをダウンロードできるURLを講座終了翌日までに事務局からメールでお知らせします。
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【講師の紹介】

中尾陽一
国際美術展プロデューサー
早稲田大学大学院修士課程終了(西洋美術史専攻)
【展覧会企画】
アート・ライフ、イデア・ジャポン、ウーゴズという3つの展覧会企画会社で、美術館を対象とした国際美術展のプロデューサーとして、数多くの展覧会を日本と海外で企画する。
企画した展覧会:モディリアーニ展、ユトリロ展、ルオー展、ルドン展、ミロ展、シスレー展、ブーダン展、クールべ展、ラファエル前派展、ビアズリー展、スコットランド国立美術館展、ヴェネツィア派展、タピエス展、ホックニー展、ジム・ダイン展、ロバート・メイプルソープ展、キース・ヘリング展、百花乱々展(メープルソープ&アラーキー)、パリで開催されたルオー展、韓国でのモディリアーニ展など多数
【絵画鑑賞講座】
展覧会プロデューサーとして様々な美術館、アート作品に直に接してきた経験をもとに、2011年からオリジナルの絵画鑑賞講座(《これまで誰も教えてくれなかった『絵画鑑賞入門講座》、2018年からは『絵画鑑賞白熱講座』に改称)の開発を手がける。
これまでにオリジナルのアート鑑賞講座をリアル、オンラインで300回以上開催
【対話型鑑賞】
◉東京都品川区美術図工部会、日本青年会議所、上智大学学生センター、キリンアカデミア等で講演・講座の実施。
◉山梨県立美術館からの依頼で、学芸員、ボランティアガイドの方々を対象とした対話型鑑賞法の研修セミナーを実施。
2021年度、2022年度、2023年度(中・上級)
【注意事項】
●最少催行人数をリアル参加の方3名とします(イベント開催1週間前の12:00時点)。
3名に達しない場合、キャンセル対応を実施します。
●キャンセルは講座(イベント)開催1週間前の12:00まで受け付けます。
●オンラインで参加(しゃべらないで参加)の方は、Zoomのチャット機能を使って発見や気づきのシェアや対話ができます。もちろん、チャットをしないでもOKです。
【主催】
プロトマニア
https://protomania.com/













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