美術の歴史的流れや、作品にまつわるエピソードまで聞きながら、講師、参加者と一緒に対話しながら絵画を鑑賞します。
みんなで絵を話すシーンが増えたら、きっと世界は素敵になる♪ 人の感想を聞くだけでも、今までにない刺激や発見がありますよ。
今年の2月から9月まで、8回のシリーズでフランスの印象派を軸に《近代ヨーロッパ絵画の流れ》を見てきました。
10月からは時代を遡って、イタリアを中心にルネサンス期の芸術をシリーズで鑑賞していきます。
私たちが《絵画》という言葉を聞いてすぐに思い浮かべる《油彩画》は、このルネサンスの時代に誕生しました。
技法的には現在のオランダ、ベルギーにあたるフランドル地方の画家ファン・エイク兄弟によって確立され、イタリアで技法的にも物の見方としてもさまざまな形で大きく発展しました。
ファン・エイク 《アルノルフィニ夫妻像》1434年
したがって、ルネサンス絵画に親しむことは絵画の基礎をしっかり理解することにつながります。
ただ、ルネサンスはあまりに大きな人間精神の変革であり、大変多くの優れた天才画家たちが夥しい数の作品を残しているので、その渦に呑み込まれると全容を正しく理解することが難しくなります。
この講座では、まず地域をイタリアに絞り、初期ルネサンス(人間性解放の時代)、盛期ルネサンス(3大巨匠の時代)、後期ルネサンス(マニエリスムからバロックへ)を代表する天才たちの作品を見ていきます。
マサッチョ 貢ぎの銭 1420年代
その後の回では、さらにヴェネツィア派(ティツィアーノ)、北方ルネサンスの作品群を鑑賞しながら、ルネサンス絵画のトータルな理解につなげたいと思います。
対象者と魅力
▼こんな方におすすめです
・絵画鑑賞に興味がある方、始めたい方
・絵画やアートに興味がある方、誰かと語りたい方
・感性を育みたい方
・対話型鑑賞やVTSに興味がある方
▼こんなことが体験できます
・みんなで絵を見て対話するだけで、とても楽しい
・人の感想を聞くだけでも、今までにない刺激や発見がある
・絵画の魅力が理解できる、感じられる
・自分の感性、美意識に気づける
▼内容を振り返るテキスト
・画家の基礎情報
・紹介する全作品とリスト
・鑑賞を深める工夫
・鑑賞オススメポイント
テキストのイメージ(サンプルです)
タイムテーブル(予定です)
19:55ー20:00 Peatixログイン状態でZoomでログイン
20:00-20:10 イントロダクション
20:10-21:50 対話しながら鑑賞
21:50-22:00 感想の共有
ファシリテータ・講師
中尾陽一(なかおよういち):展覧会プロデューサー
<経歴>
早稲田大学大学院修士課程修了(西洋美術史学専攻)
早稲田大学絵画会を創設し、在学中より白日会に出品。4年間のフランス留学を経て帰国し、英仏語による交渉力、インターナショナルなネットワークを武器に、美術館向け展覧会のプロデューサーとして50本以上の国際展を日本および海外で企画する。
企画した主な展覧会:モディリアーニ展、ユトリロ展、フジタ展、マチス展、ブラック展、ミロ展、ルオー展、クールベ展、シスレー展、ルドン展、ボナール展、デュフィ展、ラファエル前派展、ビアズリー展、スコットランド・ナショナルギャラリー展、ロー・コレクション西洋絵画の500年展、ヴェネツィア派展、アンディ・ウォーホル&ロイ・リキテンスタイン展、ホックニー展、キース・ヘリング展、ロバート・メイプルソープ展など。
絵画鑑賞講座をリアル、オンラインで200回以上開催。
東京都品川区美術図工部会、日本青年会議所、上智大学学生センター、キリンアカデミアで講演・講座の実施。
千葉経済大学短期大学部と共同で授業開発、葛飾区小学校図工の授業へのコンサルテーション実施。
山梨県立美術館で学芸員、ボランティアガイドの方々を対象とした対話型鑑賞法の研修セミナーを実施。
オススメのポイント
<オンラインのイメージ>
<過去の受講者感想より>
・感性のまま自由に発言できるので、とてもうれしくて楽しい。
・すごくおもしろかった!じっくり絵を見る機会なかなかないし、いろんな人の考えを聞くこともないので。
・他者の考えと自分の考えの共通点や違いを経て、自分の考えが固まってくる気がした。
・あっという間の90分でした。作家は知っていたが、今まで見たことがない絵を見ることで、新しい発見があった。
・お気に入りの一枚に出逢えてとても嬉しかったです!
・そもそも美術館に足を運ばなくても見られるのがありがたい。家でも絵画鑑賞ができて助かる。
・意外にも、PC、タブレットで鑑賞できるほど絵が見えた。
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