トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)は19世紀末パリの歓楽街モンマルトルを自らのアトリエとし、そこに生きた人々の真実の姿を、鋭い観察力と卓越したデッサン力で活写しました。
ロートレックは37年という短い生涯の間に、数多くの油彩画の名作を残しましたが、他方で実用的なポスターを大芸術の域にまで高めたことでも有名です。ロートレックと言えば、まず「ムーラン・ルージュ」のポスターを思い浮かべる人も多いと思います。当時、大成功をおさめたそのポスターには人気の踊り子「太っちょラ・グーリュ」や彼女の踊りのパートナー「骨なしヴァランタン」が特徴のある姿で永遠の命を与えられています。
今回のロートレック入門では、彼の油彩とポスターの代表作を鑑賞しながら、世紀末パリの雰囲気も楽しみたいと思います。
こんな方におすすめです。
●ロートレックのムーラン・ルージュのポスターは知っているけど、ほかにどんな絵を描いていたのか知りたい。
●ロートレックってどんな人だったのか興味がある。
●本にあるような解説ではなくて、ほかの人(講座の参加者)がロートレックの絵についてどんなことをしゃべるのか聞いてみたい。
●絵について発言した経験はないけど、どんなことをしゃべってもいいのであればしゃべってみたい。
●とりあえずロートレックのワールド(創造世界)に触れてみたい。
●絵画鑑賞ってどうやってやればいいのか知りたい。
●絵画鑑賞の楽しさを味わいたい。
●ロートレックをきっかけに様々な画家の世界にふれて、自分のアート鑑賞のレベルをあげていきたい。
●好き嫌い以外にいい絵とそうでもない絵とを判別できるようになりたい。

ムーラン・ルージュの舞踏会 1889-90年

ムーラン・ルージュの舞踏会を制作中のロートレック

ムーラン・ルージュのラ・グーリュ 1891年
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