絵画鑑賞のオンライン講座です。
美術の歴史的流れや、作品にまつわるエピソードまで聞きながら、講師、参加者と一緒に対話しながら絵画を鑑賞します。
みんなで絵を話すシーンが増えたら、きっと世界は素敵になる♪ 人の感想を聞くだけでも、今までにない刺激や発見がありますよ。
初めての参加も大丈夫。自宅にいながら、みんなで複数の作品を見て、絵画を楽しみましょう!
今回は、ベラスケスをとりあげます。
ディエゴ・ベラスケス(1599 – 1660)は、17世紀スペイン絵画の黄金時代に、フェリペ4世の宮廷画家として儀典長にまでのぼりつめました。彼の傑作「ラス・メニーナス(女官たち)」はレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》と並んで世界でもっとも有名な絵画として知られています。また、彼が描いた一連の《マルガリータ王女の肖像》はその愛くるしさで世界中にファンの多い肖像画です。《ラス・メニーナス》は謎の多い群像画ですが、画面の中心にいるのはやはりマルガリータ王女です。
この入門講座では、ベラスケス絵画の鑑賞を中心に、マルガリータ王女に象徴されるスペイン・ハプスブルク家の栄光と悲劇の歴史にも触れてみたいと思います。
講座は2部構成です。まず、ベラスケスの代表作1点をVTS(Visual Thinking Strategies)というメソッドで鑑賞し、作品や画家に対する理解を深めます。VTSは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発された手法で、1枚の絵をグループの対話を通して鑑賞します。最近では、ビジネスや敎育の分野でも大変注目されています。
次に、ベラスケスの初期から晩年まで、画風の変遷がわかる作品を20〜30点鑑賞します。当時の写真やエピソードをご紹介しつつ、みなさんの感想をヒントにして、ベラスケス・ワールドへの扉を開きます。
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