今回は、ドガを取り上げます。踊り子の画家ドガは印象派の異端児だった?
踊り子で有名なエドガー・ドガは、1834年に裕福なパリの銀行家の家に生まれました。1840年生まれのモネや1841年生まれのルノワールより少し年上です。
全部で8回開催された印象派展には7回参加しています。ただひとり全回参加したピサロに次いで、2番目の多さです。ちなみにモネは5回、ルノワールは4回です。
ところが、ドガは「印象派であって印象派じゃない」とよく言われます。「なぜでしょう???」それはドガが数多く描いた「踊り子」というテーマとも関係しています。
この入門講座では、ドガが描いた踊り子、競馬、カフェなど19世紀後半〜20世紀初頭のモダン・パリの生活の絵を鑑賞しながらこの問題を考えてみましょう!
講座は2部構成です。まず、ドガの代表作1点をVTS(Visual Thinking Strategies)というメソッドで鑑賞し、作品や画家に対する理解を深めます。VTSは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発された手法で、1枚の絵をグループの対話を通して鑑賞します。最近では、ビジネスや敎育の分野でも大変注目されています。
次に、ドガの初期から晩年まで、画風の変遷がわかる作品を20〜30点鑑賞します。当時の写真やエピソードをご紹介しつつ、みなさんの感想をヒントにして、ドガ・ワールドへの扉を開きます。
対象者と魅力
▼こんな方におすすめです
・絵画鑑賞に興味がある方、始めたい方
・絵画やアートに興味がある方、誰かと語りたい方
・感性を育みたい方
・対話型鑑賞やVTSに興味がある方
▼こんなことが体験できます
・みんなで絵を見て対話するだけで、とても楽しい
・人の感想を聞くだけでも、今までにない刺激や発見がある
・絵画の魅力が理解できる、感じられる
・自分の感性、美意識に気づける
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