《元祖日曜画家》、《素朴派の巨匠》と呼ばれるルソーの真実の姿と作品
講座の後の復習に使いたいという皆さんのご要望にお答えして、テキストつきのチケットも販売します。
自分1人でも、テキストに沿って鑑賞したり、講座を復習できます。
10月4日のオンライン入門講座ではアンリ・ルソーをとりあげます。
原田マハさんのアート・ミステリー小説《楽園のカンヴァス》でアンリ・ルソーの絵を知ったという方もおおいのではないでしょうか?
1844年生まれのルソーは印象派のモネ(1840年生まれ)やルノワール(1841年生まれ)と同世代の画家です。しかし、印象派が主流となってからも、彼らとはまったく趣の異なる絵を描きました。一見デッサンが狂っているような絵も多いのですが、印象派のずっと後の世代のピカソには高く評価されました。ピカソがルソーを讃えるために開いたパーティ《アンリ・ルソーの夜会》は有名ですね。
ルソーの絵はへたなのか?うまいのか?すごいのかすごくないのか?すごいとしたらどこがすごいのか?
また、日曜画家であるにもかかわらず、同世代の印象派の革新を大幅に追い抜いて、現代絵画にも影響を与えているというのは本当なのか?などなどいろいろな観点から話し合いたいと思います。
講座は2部構成です。
パート I: まず、ルソーの代表作1点をVTS(Visual Thinking Strategies)というメソッドで鑑賞し、作品や画家に対する理解を深めます。VTSは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発された手法で、1枚の絵をグループの対話を通して鑑賞します。最近では、ビジネスや敎育の分野でも大変注目されています。
パートII: 次に、ルソーの初期から晩年まで、画風の変遷がわかる作品を20〜30点鑑賞します。当時の写真やエピソードをご紹介しつつ,みなさんの感想をヒントにして、ルソー・ワールドへの扉を開きます。
対象者と魅力
▼こんな方におすすめです
・絵画鑑賞に興味がある方、始めたい方
・絵画やアートに興味がある方、誰かと語りたい方
・感性を育みたい方
・対話型鑑賞やVTSに興味がある方
▼こんなことが体験できます
・みんなで絵を見て対話するだけで、とても楽しい
・人の感想を聞くだけでも、今までにない刺激や発見がある
・絵画の魅力が理解できる、感じられる
・自分の感性、美意識に気づける
▼内容を振り返るテキスト
・画家の基礎情報
・紹介する全作品とリスト
・鑑賞を深める工夫
・中尾流の鑑賞オススメポイント
テキストのイメージ(サンプルです)
タイムテーブル(予定です)
10:20ー10:30 Peatixログイン状態でZoomでログイン
10:30-10:40 イントロダクション
10:40-11:10 代表作をVTSで鑑賞
11:10-11:55 年代順に作品を見て話す
11:55-12:00 感想の共有
ファシリテータ・講師
中尾陽一(なかおよういち):展覧会プロデューサー
<経歴>
早稲田大学大学院修士課程修了(西洋美術史学専攻)
早稲田大学絵画会を創設し、在学中より白日会に出品。4年間のフランス留学を経て帰国し、英仏語による交渉力、インターナショナルなネットワークを武器に、美術館向け展覧会のプロデューサーとして50本以上の国際展を日本および海外で企画する。
企画した主な展覧会:モディリアーニ展、ユトリロ展、フジタ展、マチス展、ブラック展、ミロ展、ルオー展、クールベ展、シスレー展、ルドン展、ボナール展、デュフィ展、ラファエル前派展、ビアズリー展、スコットランド・ナショナルギャラリー展、ロー・コレクション西洋絵画の500年展、ヴェネツィア派展、アンディ・ウォーホル&ロイ・リキテンスタイン展、ホックニー展、キース・ヘリング展、ロバート・メイプルソープ展など
オススメのポイント
<オンラインのイメージ>
<過去の受講者感想より>
・感性のまま自由に発言できるので、とてもうれしくて楽しい。
・すごくおもしろかった!じっくり絵を見る機会なかなかないし、いろんな人の考えを聞くこともないので。
・他者の考えと自分の考えの共通点や違いを経て、自分の考えが固まってくる気がした。
・あっという間の90分でした。作家は知っていたが、今まで見たことがない絵を見ることで、新しい発見があった。
・お気に入りの一枚に出逢えてとても嬉しかったです!
・そもそも美術館に足を運ばなくても見られるのがありがたい。家でも絵画鑑賞ができて助かる。
・意外にも、PC、タブレットで鑑賞できるほど絵が見えた。
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