【楽しく学べる対話型アート鑑賞】オディロン・ルドン入門(テキスト付き)
50歳まで白黒の絵しか描かなかった画家が50歳からは幻想の色彩画家に!
講座の後の復習に使いたいという皆さんのご要望にお答えして、テキストつきのチケットも販売します。
自分1人でも、テキストに沿って鑑賞したり、講座を復習できます。
オディロン・ルドンは、2018年に三菱一号館美術館で開催された《ルドン―秘密の花園》展で好きになった方も多いのではないでしょうか(ちなみに2018年の後半には箱根のポーラ美術館でも《ルドン ひらかれた夢 – 幻想の世紀末から現代へ》展も開催されました)。
《ルドンー秘密の花園》展のハイライトは、同館所蔵で史上最大級のパステル画《グラン・ブーケ(大きな花束)》でしたね。その三菱一号館では、この秋、10周年の最後をかざる展覧会として《1894 VISIONS ルドン、ロートレック》の展覧会が開催されます。
実は、私(ファシリテータ・講師の中尾)もルドンの展覧会を企画したことがあります。
2001年に開催された《オディロン・ルドン》展(群馬県立近代美術館、山形美術館、小田急美術館、ひろしま美術館を巡回)です。その展覧会のサブ・タイトルは『夢と神秘の世界へ』でした。『秘密の花園』とか『夢と神秘の世界』とか、なんだか謎めいています。どうやらルドンは「謎」の画家のようです。
ルドンは50歳を過ぎるまで色を使わずに、木炭などで闇に蠢く奇怪な生物などを白黒で描いていました。50才を過ぎたあたりから、一転して華麗な色彩で花や人物を描くようになりますが、その色彩は印象派の色とはちがって幻想世界の色彩です。1840年生まれのルドンは、印象派のモネとまったく同い年です。作風の違いに驚きませんか?
今回の入門講座では、50歳までのルドンの白黒の世界と、50歳からの色彩の世界のコントラストを感じて、楽しみたいと思います。
ところで、生まれてすぐ里子にだされたルドンは、ボルドー近郊の地ペイルルバードで寂しい幼年時代を過ごしました。そのペイルルバードがNHK日曜美術館の日美旅《第65回フランス・ペイルルバードへ ルドン発見の旅》で詳しく紹介されています。
このPeatixグループのファシリテータで、現在庭園文化研究家としてパリ在住の遠藤浩子さんが取材・執筆したものです。とてもわかりやすく興味深い内容です。
ペイルルバードは、しばしばルドンの『不思議な絵の源泉になった《荒地》』というように紹介されます。でも実際のところ『荒れ地』ってどんな感じだったのかしら・・・そんな疑問にしっかり答えてくれる内容です。ぜひご覧下さい。この講座の予習・復習にもぴったりですよ。
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