昨年開催された2つの展覧会、《クリムト展 ウィーンと日本 1900》と《ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道》の感動も記憶に新しいウィーン世紀末の巨匠グスタフ・クリムト(1862 – 1918)の入門講座をオンラインで開催します。
7月24日に続いて2回めの開催となります。今回は土曜日の午後の13:30 – 15:00の時間帯です。
前回参加できなかった皆さんもふるってご参加ください。
《ユディト I》 1901年 ベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館
クリムトの代表作《ユディト I》、額縁のデザインも素晴らしいですね!
ちなみに《ユディット II》もご紹介しておきます。こちらは1909年の制作です。
《ユーディト II》 1909年 ヴェネツィア、近代美術館
クリムトは日本人の大好きな画家です。もちろん、クリムト人気は日本だけのものではありません。2006年には、彼の黄金期の名作《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I》が当時の最高価格156億円で売却され、世界的な話題となりました。2015年には、その絵の所有権を巡る裁判の顛末が《黄金のアデーレ 名画の帰還》という映画にもなったほどです。
《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I》 1909年頃 ノイエ・ガラリエ、ニューヨーク
クリムトというとまずは金箔をふんだんに使った黄金様式の絵画を思い出しますが、後年は金箔の使用をやめた装飾様式に移行します。また、装飾性を超えた抽象画のような風景画も描いています。
《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像》 1912年 ベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館
同じアデーレの肖像ですが、こちらは金箔を使わない《カラフルな色彩による装飾様式》です。
そして、抽象画のような独特な風景画。面白いですね!
《公園》 1909- 1910年 ニューヨーク近代美術館(MoMA)
この入門講座で、まずはクリムトのさまざまな絵画に親しみましょう!
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