《モンパルナスのプリンス》と呼ばれた画家キスリング
第一次世界大戦が終了し、好景気を迎えた1920年代のパリで、世界中から集まって、モンパルナスを中心に活躍した画家たちのことをエコール・ド・パリと呼びます。モディリアーニやパスキンなど破滅型の人生を送った画家も多い中、「モンパルナスのプリンス」と呼ばれて早くから成功したポーランド出身の画家がいました。モイーズ・キスリングです。彼はまた「モンパルナスの女王」と呼ばれたキキという伝説のモデルの肖像画を数多く描いたことでも有名です。
彼の作品の魅力は繊細なタッチと官能的な色彩を駆使した、単なる写実ではない独特のレアリスムにあります。そのレアリスムとは何か?キスリングが描き出す、憂いをたたえた眼差しの女性像や、華麗な花々の魅力を楽しく味わいながら考えてみましょう!

モンパルナスのキキ
1925年

姉妹
1950年

ミモザ
1945年¥
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