ユニークな「絵画鑑賞のオンライン講座」です。
美術の歴史的流れや、作品にまつわるエピソードまで聞きながら、講師、参加者と一緒に対話しながら絵画を鑑賞します。みんなで絵を話すシーンが増えたら、きっと世界は素敵になる♪ 人の感想を聞くだけでも、今までにない刺激や発見があります。
初めての参加も大丈夫。自宅にいながら、みんなで複数の作品を見て、絵画を楽しみましょう!
今回の入門講座では、「抽象絵画の創始者カンディンスキー」を取り上げます。
カンディンスキーが生まれたのは1866年です。印象派より30年ほど後の世代になります。
彼は絵に興味は持っていたものの、27歳でモスクワ大学の法学部の助手となり、法律の専門家としての道を順調に歩んでいました。
そんなカンディンスキーの人生を大きく変えたのが、30歳の時にモスクワで開催された《フランス美術展》で見たモネの《積みわら》です。その衝撃があまりに強く、彼は地方大学の講師としてのオファーを蹴って、絵画に専念するためにミュンヘンに移住します。
カンディンスキー《回想》によれば、彼はこの時、モネの絵に何が描いてあるか皆目わからなかったそうです。それにもかかわらず、感動した。その強烈な体験が彼を後に抽象絵画への道に向かわせることになります。
この入門講座では、カンディンスキーが抽象画に目覚めたエピソードをご紹介するところから、抽象絵画鑑賞へのアプローチを始めたいと思います。
講座は2部構成です。まず、カンディンスキーの代表作1点をVTS(Visual Thinking Strategies)というメソッドで鑑賞し、作品や画家に対する理解を深めます。VTSは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発された手法で、1枚の絵をグループの対話を通して鑑賞します。最近では、ビジネスや敎育の分野でも大変注目されています。
次に、カンディンスキーの初期から晩年まで、画風の変遷がわかる作品を20〜30点鑑賞します。当時の写真やエピソードをご紹介しつつ、みなさんの感想をヒントにして、カンディンスキー・ワールドへの扉を開きます。
(カンディンスキーが抽象絵画を始める前の作品)
青騎士 1903年
馬上の二人 1906年
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