抽象絵画の対話型鑑賞にトライしましょう!
オランダ出身のピート・モンドリアン(1872年-1944)はカンディンスキーやクレーのあとを受けて、もっとも純粋な抽象画を描いた画家です。黒のグリッドで縦横に仕切られた画面の一部が赤青黄の三原色で埋められている絵を、一度はご覧になった方も多いのではないでしょうか?
モンドリアンは、これを「新造形主義」絵画と呼びました。のちにイヴ・サンローランは、それらの作品に着想を得たモンドリアン・ルックを発表して大成功をおさめています。
この入門講座では、モンドリアンの抽象絵画が生まれてきた過程も楽しくたどりたいと思います。
講座は2部構成です。まず、モンドリアンの代表作1点をVTS(Visual Thinking Strategies)というメソッドで鑑賞し、作品や画家に対する理解を深めます。VTSは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発された手法をもとにしており、1枚の絵をグループの対話を通して鑑賞します。最近では、ビジネスや敎育の分野でも大変注目されています。
次に、モンドリアンの初期から晩年まで、画風の変遷がわかる作品をたくさん鑑賞します。当時の写真やエピソードをご紹介しつつ、みなさんの感想をヒントにして、モンドリアン・ワールドへの扉を開きます。
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